育児と仕事の両立に疲れた。育児と仕事の両立ってどうやるの?
育児と仕事の両立に疲れた。育児と仕事を両立している人って本当にどうしているのか知りたい。
今日の記事は、そんな方のために書いています。
仕事と育児に追われて、もう疲れた。育児と仕事の両立がこんなに難しいと思わなかった・・・仕事を辞めたい、けれど今は共働きが当たり前と旦那に言われてしまう。みんな働きながら仕事していると言われてしまう。
こんな話を聞くと私は辛くなります。一生懸命やっていることがよく分かるからです。
実は、以前の私がまさにそうでした。仕事でストレスをため込み、子どもに振り回され、自分の時間もなく一日が終わる。そして、これがいつ終わるかも分からない負担感だけが残っていました。
でも、ただ悩んでいるだけでは問題は解決しませんし、進展もしません。解決するには具体的な行動を起こすことが必要です。
何かしなきゃいけないのは分かるけど、そんな余裕あるわけないでしょ!
安心してください。余裕はなくても大丈夫なんです。
何か新しいことを始めるんじゃないの?
余裕が無くても大丈夫ってどういうこと?
例えば、前回の記事をお読みになった方は、子どもの好奇心を伸ばすかかわり方をしたおかげで、子育てのストレスが軽減したという私の実体験をご覧いただいたと思います。
つまり、『しっかり子育てする=親の負担は大きくなる』だけではなく、『しっかり子育てする=それほど負担感を感じない』という方法があるということです。
そして、今日お伝えする方法とは、まさに『しっかり子育てする=それほど負担感を感じない』というような方法です。
具体的に取り上げる内容は次の2つです。
- 環境を変える
- 考え方を変える
この2つを実践するだけで、育児や仕事の疲れ・負担感はぐっと軽減されるはずです。
ちなみに、私はこの方法を取り入れたおかげで、かなり気持ちにゆとりが持てました。
育児と仕事の両立に疲れてた・・・そう思った方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
なぜなら、私が気持ちにゆとりを持てた理由をふんだんに詰め込んだ内容となっているからです。
この記事をご覧いただいて、育児をとるか、仕事をとるか悩んでいるということは、『本当はどちらもしっかりやりたい』という気持ちがどこかにある方なのだと私は思っています。
そんな一生懸命なあなたのために書いた記事です。
最後まで、ぜひお付き合いください。
育児と仕事の両立が辛くなる本当の理由
具体的な内容に入る前に、少しだけ世の中の育児・仕事の両立事情をみてみましょう。
どれくらいの方が育児と仕事の両立に悩んでいるのかを知るだけでも、あなたの気持ちは少し軽くなるはずです。
オークローンマーケティングの調査
NTTドコモのグループ企業であるオークローンマーケティングが2016年に実施した『女性の働き方・働きがいに関する調査』によれば、仕事と育児の両立が不安だと回答した働く女性の割合は81.8%にも上ります。
また、女性が仕事と家庭・育児を両立させるために必要なことは何かの質問については、次のような結果が出ています。
- 夫・家族の理解・協力(家事や育児の分担など) 女性81.0% 男性72.0%
- 職場の雰囲気 女性72.3% 男性58.3%
- 上司の理解 女性63.0% 男性52.0%
一見すると、夫や家族の協力や職場の理解が必要という結果です。
しかし、ここで大切なのはこの答えの裏にどんな背景があるのかということです。
例えば、夫・家族の理解・協力が必要と考えているということは、働く女性の8割以上は自分一人で子育てするのは難しいと考えているということになります。
私が育児と仕事の両立が難しいって思うのは普通のことなのね。
厚生労働省の21世紀出生児縦断調査
では、もう少し探りを入れてみましょう。
一般家庭では育児のどんなことに負担を感じているのでしょうか。
少子化対策のために厚生労働省が実施した第7回21世紀出生児縦断調査(2017年)の結果を見てみましょう。
まずは、子どもを育ていて負担に思うことや悩みがあると回答したについてですが、これは回答者全体の75.2%となっています。
では、育児のどんなところに負担感や悩みがあるのかということについては、次のような結果が出ています。
- 子育ての出費がかさむ 42.0%
- 自分の自由な時間が持てない 31.7%
- 子育てによる身体の疲れが大きい 26.6%
育児にはお金がかかるから仕事は続ける必要があるし、時間と体力も必要だから大変なんです。
そっか。悩みは皆同じね・・・大変なのは私だけじゃなかったのね。
育児と仕事の両立が疲れる本当の理由
いきなり結論からお伝えします。
育児と仕事の両立が疲れる理由は、ストレスです。
先ほど、2つの調査結果をお伝えしましたが、この調査で分かることは子育てのストレスは大きく2つあるということです。
対外的なストレス
1つは、対外的なストレスです。
例えば、保育園に通っている子どもが急に熱を出した時、例え仕事中であったとしても迎えに行かなければなりません。
こんなとき、あなたの職場には理解のある同僚や上司しかいなかったとしても配慮してもらう必要があります。
つまり、あなたは職場の人に気を遣うことになります。
この職場の人に気を遣うというのが対外的なストレスです。
もし、あなたの職場が育児に理解を得られない雰囲気だとしたら、その対外的ストレスは計り知れません。
対内的なストレス
もう1つのストレスは、対内的なストレスです。
例えば、
- 余裕をもって子育てしたいのに、お金がかかるから仕事をしないといけない。
- 自分の時間が欲しいのに、子育てに自分の時間を取られてしまう。
- 子どもにちゃんとしてほしいのに、言うことを聞いてくれない。
こういったものは、周りに気を遣うという対外的なものではなく、自分に対するストレスになります。
そして、対内的なストレスが生まれる原因は、たった1つしかありません。
それは、理想と現実のギャップです。
今、3つの例を挙げましたが、前半部分『~のに、』までが自分の理想です。ですので、この理想と現実が全く同じであればストレスは生まれません。
もう少し分かりやすく説明しましょう。
今の3つの例で理想と現実が近い場合はどうなるか考えてみます。
具体的には、こんな感じです。
- 余裕をもって子育てしたいと思っていたら、その通りになった。
- 自分の時間が欲しいと思っていたら、自分の時間が取れた。
- 子どもにちゃんとしてほしいと思っていたら、ちゃんとしてくれた。
いかがでしょうか。先ほどと全く違うことがご理解いただけたのではないでしょうか。
つまり、理想と現実のギャップが小さいほどストレスは小さくなり、理想と現実のギャップが大きいほどストレスは大きくなるというわけです。
ストレスの大小を決める要因
そして、ストレスの大小を決めるもう一つの要因が、ストレスを受ける側の受けとめ方です。
分かりやすくするために、ちょっと実験をしてみましょう。
あなたの朝食のおかずに納豆が出てきたとします。さて、あなたのストレス度は10段階評価で何点になりますか?ちなみに1点が一番ストレスが低く、10点が一番高いとします。
ちなみに納豆が大好きな私のストレスは1点です。けれど、納豆が嫌いな方は8点や9点、もしくは満点の10点をつけた方もいるかもしれません。
このように出来事は同じでも、人によって受けとめ方は全く違うため受けるストレスの大きさも変わってしまうんです。
つまり、育児と仕事の両立に疲れたということは、それだけ強いストレスを感じているということです。
ストレスの受けとめ方には個人差があるのね。
そうなんです。ストレスは発散させることが大切ですが、自分が受けるストレスの量を減らすことも同じくらい大切なんです。
ストレスを発散する時間もなかなか取れないわけだし、何かいい方法はないかしら?
育児と仕事を楽にする方法
育児と仕事を両立させるためには、自分が受けるストレスの量をコントロールすることが大切だということはご理解いただけたと思います。
でも、ここで1つ問題がでてきます。
それは、どうやって自分が受けるストレスの量を減らすのかということです。
ここでも先に答えをお伝えします。方法は2つあります。
1つは環境を変えるという方法、もう1つは思考を変えるという方法です
環境を変える
環境を変えることで、ストレスの量を減らすことができます。
転職する
環境を変えるという言葉を聞いて、真っ先に思い浮かべるのは転職ではないでしょうか。
育児に関して全く理解が得られないような職場であれば、思い切って転職ししまった方が対外的なストレスはぐっと下がる可能性があります。
ただ、この方法は私的にはあまりお勧めできません。仕事を変えることにも相応のリスクが伴うからです。
分かりやすい例が、ハローワークの求人票です。どの求人票も自分の会社の良いところばかり書いてあって、悪いところは記載されていません。
会社としても人が欲しいから求人票を出しているわけなので、人が応募したくなくなるような悪い情報をわざわざ書くようなことはしません。
つまり、自分の理想に近い会社だと思って転職したのに、いざ入ってみたら『人間関係が最悪だった』『求人票には原則とは書いてあったけど、例外の方が多かった』みたいなことが起こりかねないというわけです。
これが転職をするというリスクです。ですので、私的には転職は最終手段だと思っています。
もちろん、今の会社には不満しかない、育児に関して理解が全く得られないという場合は転職することをお勧めしますが、その場合も今より良くなるという保証はないということだけは知っておく必要があります。
もし、転職したい会社に知り合いがいるようでしたら、そういった人達から事前に情報収集することを強くお勧めします。
育児協力者を増やす
今まで直接的に育児協力をしていない人に育児協力をしてもらう方法もあります。
例えば、休日が2日あるとすれば、そのうちの1日だけ子どもを実家に預けてしまうみたいな方法です。
これができれば自分の時間がとれますので、対内的なストレスは減るだけではなく、ストレスも発散できます。
保育所や自治体のサービスを利用する
保育園や幼稚園などでは、一時保育や一時預かりを実施しているところもあります。
また、自治体でも子育て短期支援事業(ショートステイ)など、お子さんを一時的に預かってくれる事業を実施しているところもあります。
お金はかかってしまいます(生活保護やひとり親世帯の方などは無料であったり、一般の方より安い金額で利用できる場合があります。)が、こういったサービスを利用することで、育児協力者がいる場合と同様に対内ストレスの軽減やストレス発散の効果が期待できます。
転職は環境が悪化する可能性があるので、慎重に判断したいですね。
転職よりも、私が頼れるものを探す方が先ということね。
考え方を変える
先ほど、ストレスでも特に対内的なストレスは理想と現実のギャップから起こるという話をしました。
これを逆から考えます。
つまり、理想と現実のギャップを小さくできればストレスは減らせるということです。
このギャップを小さくするための方法は、考え方を変えるというものです。
テキトーこそ最高の子育てである
ハーバード大学、オックスフォード大学、スタンフォード大学、東京大学などの研究論文を読みあさり、国内外の1,000以上の子育てに関する研究を調べつくしている『はせがわわか』さんの著書『1人でできる子にテキトー子育て』によると
子どもにしているかなりの多くのことが子どものためになっておらず、むしろ無駄だったり、成長を止めてしまうなど悪い方向に向かってしまっている場合もあるのだそうです。
これって、自分の子育ての考え方を根本から変えてしまうくらい衝撃的な話ですよね。ちなみに、本書で正解と言われている子育ては、更に衝撃的です。
- 『挨拶しなさい』と言わない
- 『他人の気持ちになって考えてみてよ』と言わない
- お手伝いが遊びになっても気にしない
- 友だちをえこひいきしても気にしない
- 無理に部屋の片づけをさせなくてもいい
- 『なんで、なんで?』と聞かれても、『そういうもの』と答えて構わない
- 早寝早起きにこだわらない
- 食べ物に好き嫌いがあっても気にしない
- ジコチューでも気にしない
- 文字を無理に書かせなくてもいい
- ドリルでもミスを正さない
いかがですか。これが、本書で書かれている最高の育児法です。そして、こういった子育てこそがお子さんを伸ばす、自立させるのだと言っています。
ちなみに、私が最初にこの本を読んだ時は『ホントにこれで大丈夫?』と思ってしまいましたし、個人的にはこれはちょっと極端すぎる話ではないかなとは思いました。
ですが、冒頭でもお伝えしましたとおり、私は脳科学的にも証明されている子どもの好奇心を伸ばすかかわり方をしたおかげで、子育てのストレスが軽減した経験をもっています。ですので、極端ではありますが方向性としては正しいとは思っています。
ただ、いきなりこれを全部取り入れるのには抵抗があったり、不安があったりする方もいるとは思います。
ですので、その場合はいきなり全部を取り入れるのではなく、どれか1つを取り入れやすそうなものからやってみることをお勧めします。
それで様子を見て大丈夫そうだと思ったら、1つずつやらないことを増やしていけば良いのだと思います。
ちなみに、そもそもこの内容を取り入れることに抵抗があると感じている方がいましたら、『テキトーこそ最高の子育て』という言葉を頭の片隅に置いておくことをお勧めします。
そうすれば、育児が上手くいかない、育児に手を抜いてしまったと思った時に、こう思えるはずです。
『あ、テキトーこそ最高の子育てだった。これで大丈夫だ』と。
これだけでも、だいぶ気持ちが楽になるはずです。
プラス思考で考える
もう1つの考え方を変える方法は、プラス思考で考えるというものです。
例えば、かの有名なトーマス・エジソンは、失敗についてこんな名言を残しています。
- 失敗したわけではない。それを誤りだと言ってはいけない。勉強したのだと言いたまえ。
- 私は失敗したことがない。ただ1万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ。
どんだけポジティブなんだよ!と思ってしまいますが、これ本当に大切なことなんです。
人は、起こった出来事に対して感情をもつ生き物です。その感情をつくっているのは言葉です。
例えば、エジソンが失敗したとき、『また失敗した、もう駄目だ』と思ったとしたら、エジソンが電気を発明する日はこなかったと思います。
でも、エジソンはそう考えませんでした。『勉強になった、これで上手くいかない方法を1つ消すことができた』と考えたんです。だから、電気を発明することができたんだと思います。
つまり、出来事が起きてネガティブに考えてしまいそうなときは、起きている出来事をプラスに考えたらどうなるかを考えてみることが大切なんです。
『育児と仕事の両立って大変だ、疲れる』と思うから辛くなります。だから、『育児と仕事の両立って大変んだ、疲れる。けれど、それって育児も仕事も頑張っているってことだよね。偉いぞ、私!』とプラスに考えてみるんです。
短所は見方を変えれば長所になるように、悪いことを良い方に考えたら、どうなるんだろうと考える、これが大切です。
ネガティブな思考になってしまったとき、そこから抜け出すキーワードに『けれど』があります。ネガティブなことを考えてしまったときは、その後に『けれど』をつけて、ネガティブな気持ちを否定し、起きている出来事をプラス考えてみましょう。
気持ちが少しずつ前向きに変わってくるはずです。
プラスに考えてマイナスの感情を自分でつくらないようにするわけね。
その通りです。プラス思考は自分でつくる!これがポイントです。
まとめ
最後に今日の記事をまとめていきます。
育児と仕事の両立に疲れてしまう理由は、ストレスにあります。つまり、ストレスをいかに下げることができるのかが、育児と仕事を両立させるカギということになります。
ストレスを軽減させる方法は、環境を変える方法と考え方を変える方法がありますが、環境を変える方法として真っ先に思いつく転職という方法は、今より環境が悪くなる可能性があるため慎重に判断した方が良いと私は考えます。
転職を考える前に、自分の周りに育児協力を求めたり、保育所の一時保育や自治体の育児支援のサービスが何か無いか探してみましょう。
また、考え方を変える方法としては、テキトー育児の考え方とプラス思考が有効です。
テキトー育児は子どもを伸ばす育児です。しっかり育児は子どもの可能性を制限してしまう可能性があります。
プラス思考は、自分を前向きにする考え方です。マイナス思考が働いたときは、『けれど』という言葉を使って、プラスに考える癖をつけていきましょう。これだけで育児負担はぐっと減ります。
今日のお話は以上となります。少しはお役に立てたでしょうか。
育児の時間も仕事の時間も、全部あなたの時間です。
あなたの時間をどう使うか・・・決める権利は、あなたにしかありません。
今日、私がお伝えした情報を参考に、お互いに育児を頑張っていきましょう。
あなたの育児と仕事、私は応援しています。