成功者の読書量が多いのはなぜ?子どもに読書習慣をつけた方が良い理由!
成功者と言われる人が読書家だったという話をよく聞きます。なぜ成功者の人は量を沢山読むのでしょうか?そして、読書にはどんな効果があるのでしょうか?
今日は読書の効果がいかに凄いものなのか、そして、その凄い読書の効果を得るために、特に本を読む習慣のない子どもに、どう読書習慣をつけて行ったら良いかについてお届けします!
この記事を読まれている方は、『子どもを伸ばす良い方法はないのか?』とか『読書にどれだけの効果があるのか?』とか、読書の力にとても関心のあるのではないでしょうか。
その気持ち、分かります!
やっぱり、親としては、子どもを伸ばしてあげたいと思いますし、伸ばしてあげるなら効果的な方法を知りたいって思いますよね。
だから、私も、長男のあっくん(1歳3ヶ月)が生まれてからは、子どもを伸ばす方法について、インターネットや本などから時間をかけて情報収集しました。
そして、たどり着いたのが、今回のテーマである『本を使って子育てをする』という方法です。
本ってそんなに凄いの(・・?)
そう思ったかもしれません。
でも、本のない子育ては、子どもが伸びる可能性を摘んでいることと同じなので、非常にもったいないです。
それくらい本から受ける脳の刺激は多いということです。
そこで、今日は、読書の効果がどれだけ凄いのかという話はもちろん、その効果を子育てに役立てるために、子どもに読書習慣をつける方法もお届けします。
具体的に取り上げる内容は
絵本の読み聞かせが起こした奇跡のお話
テレビや日常会話より幼児向け絵本の方が優れている理由
知識だけじゃない!読書がもたらす凄い効果
子どもに読書習慣をつける効果的な方法
の4つです!
ちなみに、うちの長男あっくんは、絵本を1日に3~5冊読む(読み聞かせ)ことが当たり前になっています。
もちろん、私が強制的に読み聞かせをしているわけではありません。
あっくんは、保育園から帰ってくると、必ず自分で絵本を選んで私のところに持ってきます。私の読み聞かせが終わると、今度は妻のところに本を持って行って、同じように読み聞かせをしてもらっています。
つまり、本を読んでもらうことが楽しみになっているんです。
そして、そんなあっくんの発達はどうなのかと言えば、妻があっくんを連れて、自治体の乳幼児健診に行くと「一人だけ〜ができてたから目立ってた」という感じです。(もちろん、良い意味で)
子どもに質の高い教育をしたい、子どもの可能性を広げてあげたい
今日の記事は、そんなあなたのために作りこんだ記事です。
最後までぜひお付き合いください。
では、早速行ってみましょう!
絵本の読み聞かせが起こした奇跡のお話
読書の効果を語る上では欠かせない1冊の本があります。
それが『クシュラの奇跡ー140冊の絵本との日々ー』です。
クシュラの奇跡とは、生まれつき染色体に異常を抱えており混ぜるいたクシュラさんが、本の読み聞かせによって信じられないくらい成長していくお話です。
染色体異常で生まれたクシュラさんには障がいがたくさんありました。
腎臓や心臓、視力、身体的な発育の遅れ・・・
検査をすれば、次々と異常が見つかってしまう状況です。
そんなクシュラさんは、朝、昼、夜の区別がつきません。
話しかけても、まるで反応がありませんでした。
そんなクシュラさんに対して、クシュラさんの両親は本の読み聞かせを始めます。
もちろん、最初のうちは無反応です。
けれど、それでもわが子の可能性を信じて、ただただ本を読み聞かせます。
その結果・・・
クシュラさんは、一般のお子さんと変わらないくらい、大きな成長を遂げます。
まるで反応のなかったクシュラさんが、走り回れるくらいまでになったんです。
このお話が、クシュラの奇跡です!
興味のある方は、アマゾンのリンクを貼っておきますので、ぜひ一度ご覧ください<(_ _*)>
テレビや日常会話より幼児向け絵本の方が優れている理由
クシュラさんに奇跡をもたらしたのは、両親のクシュラさんへの愛情と絵本です。
でも、この話だけでは『絵本に本当に効果があったと言えるのか』と考えてしまう方もいるかもしれません。
では、例えば、クシュラさんの両親が絵本を使わずに、言葉だけを使って話しかけ続けていたとしたら、どうなったでしょうか。
カリフォルニア大学の教育学教授カニングハム先生らは、読書がもたらす効果を調べる研究を行いました。
その結果、日常会話やテレビでよく使われるの英単語の数は、400~600程度なのだそうです。
これに対して、幼児向けの本でよく使われる英単語の数はいくつあったのかと言うと、
その数、627。
日常会話やテレビで使われる数の最大で1.5倍の英単語が絵本で使わているというのです。
つまり、クシュラさんは、絵本の読み聞かせにより、日常会話やテレビの音の中で生活を送るよりも、最大で1.5倍の刺激を受けていたことになります。
それも、毎日です。
でも、ちょっと待ってくれと、これはアメリカの話で日本の話ではないだろうと思う方もいらっしゃると思います。
実は、それこそが大切なポイントです。
表現の豊かな日本語であれば、これ以上の差があることも考えられるんです。
例えば、英語で怒りを表す言葉と言えば、『angry(アングリー)』です。
ですが、日本語で怒りを表す言葉はというと、
むくれる、へそを曲げる、気を悪くする、怒りがこみ上げる、声を荒げる、いきどおる、目くじらを立てる、目を吊り上げる、むっとする、かっとなる、腹が立つ・・・
まだまだあります。
そうなんです。日本語は『怒る』という表現1つを取っても、英語よりもはるかに多い表現の方法があるんです。
つまり、絵本の世界で、主人公が起こったとすれば、
英語の世界では、どの絵本でも『I'm angry(アイムアングリー)』ですが、
日本語の世界では、『私は腹が立ちました』とか『私はかっとなりました』とか、怒るという表現が本によって違うということが起こります。
それだけ日本語は英語と比べて表現の数が多い・・・つまり、脳に与える刺激が多いということになります。
確認になりますが、今の話は日常会話とテレビと幼児向けの絵本を比較した結果、『幼児向け絵本が優れている』という話です。
これが幼児向けの絵本ではなく、小学生向けの本だったり、子ども向けの新聞だったとしたら、どうなると思いますか。
それを考えるだけで、本がいかに優れているのかが分かっていただけたのではないでしょうか。
知識だけじゃない!読書がもたらす凄い効果
ここまでの話だけでも、子育てに読書を取り入れた方が良いと思っていただけたのではないでしょうか。
でも、読書による効果は、まだまだこんなものではありません。
他にも、こんな効果があります。
表現が豊かになる
読解力が上がる
学力が上がる
悩みを解消する力が育つ
社会性が育つ
表現が豊かになる
タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授であるメアリアン・ウルフ先生は、2年間読み聞かせを続けた子どもと、そうでない子どもを比較する実験を行っています。
その結果、本の読み聞かせを続けた子どもは、文学的な表現をたくさん使うことができましたが、そうでない子どもには、そのような表現はほとんどでなかったそうです。
例えるなら、透き通るような海を見て、本の読み聞かせ行った子どもは、
のような比喩を使った表現を使えるのに対し、そうでない子どもは
綺麗だね
のような表現がほとんどだったという感じです。
この差は大きいですよね。
読解力が上がる
本を読むと、類推的な表現や思考が身につきます。
例えば、先ほどの『限りなく透明に近いブルー』という表現に初めて出会ったとき、これはどういう意味だ?と考えます。
そして、この表現が、どうやら水が透明で澄んでいて、水底までくっきり見えてしまうくらい綺麗な海の様子を例えたもののようだと理解していきます。
つまり、本を読むと『水が透明で澄んでいて、海の底までくっきり見えてしまうような様子』を『限りなく透明に近いブルー』という表現で表せることを学び、その使い方まで学習することができるということです。
表現を理解する力がつくということは、書いてある文章を正確に読み取る力がつくということです。
文章を正確に読み取る力とは、すなわち読解力です。
ちなみに、このような表現は、日常生活で使うことはほとんどありません。
グルメリポーターで有名な彦摩呂さんが、食レポで『これは、まるで〇〇の宝石箱や』という類推的な表現をよく使っていますが、こんな表現を日常生活で使っている人、あまりみかけないですよね。
先ほど登場したメアリアン・ウルフ先生も『類推的なスキルは、年齢を問わず表に出ることは少ない』と言っています。
表に出ないということは、日常会話から学ぶ機会は少ないということになります。
つまり、類推的な表現を身につけようと思ったら、本を読むしかないということです。
学力が上がる
読解力が上がれば、学力も上がります。
OESD(経済協力開発機構)は、PISA調査(15歳の子どもを対象とした国際的な学習到達度の調査)をもとに、読書習慣のある子どもと、そうでない子どもの読解力試験の成績を比較しています。
その結果、月数回以上の読書をしている子どもは、そうでない子どもと比較して、平均1.5学年分も高い成績を残したことが分かりました。
調査対象年齢である15歳と言えば、中学校3年生。
読書習慣のある子どもが中学校3年生の読解力を持っているとした場合、読書習慣のない子どもは、中学校1年生の読解力しか持っていないことになります。
さて、読書習慣のあるお子さんも、そうでないお子さんも、この時期は人生の岐路に立たされています。
そう、高校受験です。
そして、この人生の岐路で、ある子どもは中学校3年生の読解力で、ある子どもは中学校1年生の読解力で、同じ日に高校を受験するわけです。
1点の差で一喜一憂するのが高校受験の世界。
さて、親であるあなたは、どちらの状態で高校受験に臨ませてあげたいと思いますか。
悩みを解消する力がつく
読書をすると、本を書いた著者の考えや経験を知ることができます。
これにより、実際は体験していないのに、あたかも自分がその場にいたような体験(疑似体験)を積むことができます。
これが、悩みの解消に大きく役立つことに繋がります。
例えば、私のブログでたびたび出てくるアドラー心理学の『課題の分離』の話をしましょう。
課題の分離でよく使われる例は『水辺の馬』のお話です。
この話は、馬の飼い主が、馬に水を飲ませようと、水辺に馬を連れていきます。ところが、馬は一向に水を飲む気配が無く、馬の飼い主が困ってしまうというようなお話です。
もし、この馬の飼い主がアドラー心理学の『課題の分離』を知らなければ、『俺がせっかく水を飲ませようと思って、ここまで来たのにどうして水を飲まないんだ』と悩み、無理やり馬に水を飲ませようとするかもしれません。
ところが、『水辺に馬を連れていくのは自分の課題』、『馬が水を飲むかどうかは馬の課題』と割り切ることができれば、馬が水を飲まないことも仕方のないことだと思うことができます。
このように本を読むことで、自ら悩みを解消する力をつけることができるのです。
社会性が育つ
日本読書学会の名誉会長を務め、国際読書功労賞を受賞した坂本一郎氏は、
『読書は、真偽・善悪・美醜等の価値判断の基準と能力を与える。これらは、われわれの日常生活でも体験され、人格をみがきあげていくものであるが、読書はこれを集約的に啓発する。』と言っています。
つまり、日常生活を送る中でも人格を磨く経験はできるけれど、読書をすると、より早く経験できると言っているわけです。
小説や絵本を読んでいると、ドキドキしたり、泣きそうになったり、熱くなったり、思わず感情移入してしまうことがありますよね。
こういった経験は、人の気持ちを考えたり、人の気持ちに共感できたりする力を育ててくれたりします。
今風な言葉で言えば『空気を読む力』がつくということです。
空気を読む力があると、周囲の人と良い関係がつくれるなど、人間関係で困ることが少なくなります。
また、読書をする人と読書をしない人では、読書をする人の方が社会活動やボランティア活動に参加しやすいという研究結果もあるそうです。
これも人の気持ちを考えたり、共感できたりする力が強いために、『私がやらなきゃ』というような感情が起こりやすいのだと考えられます。
社会性とは、集団をつくって生活しようとする人間の持つ基本的な傾向のことを言います。
周囲の空気を読む力があれば、集団の中でも相手の気持ちを考えながら、上手に生きていくことができるようになりますので、集団の中に入っても困ることは少なくなります。
つまり、社会性の高い生き方ができるようになるというわけです。。
これが、読書が社会性を育てるという理由です。
子どもに読書習慣をつける効果的な方法
では、いよいよ最後に、子どもに読書習慣をつける方法についてお伝えします。
まず、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、子どもに『本を読みなさい』と読書を強要することです。
子どもに『本を読みなさい』と強く言うと、間違いなく子どもは本が嫌いになります。
この辺りのことは、過去記事にも書いてありますので、そちらをご覧ください。
では、読書しろと言えないのだとしたら、どうしたら良いのでしょうか。
答えは『読書は楽しいものだ』と子どもに思ってもらうことです。
携帯ゲームを毎日やるような子どもの中に『しょうがないからゲームやるか』と考えている人は一人もいません。
仲の良い友達と遊びに行くのに『なんであいつと遊ばなきゃならないの』と思う子どもは一人もいません。
ゲームが好きだからゲームをしますし、仲の良い友達と遊びたいから遊びに行くんです。
だから、子どもに読書を楽しいと思ってもらえれば、自分から読書をするようになります。
読書を楽しいと思わせる方法
読書を楽しいと思わせるには、親から『読書は楽しい』という情報を発信することです。
うちの長男あっくんに読書習慣をつけたのは、まさにこの方法です。
方法は大きく2つあります。
絵本を楽しそうに読んでいる姿を見せる
楽しく読み聞かせをする
絵本を楽しそうに読んでいる姿を見せる
本を読む習慣が無い子どもに、いきなり本を渡しても読まないことが考えられます。
この場合は、親が絵本を楽しく読んでいる様子を見せましょう。
特に小さな子どもは、親がしていることに興味関心をもちやすいので、親が楽しそうに絵本を読んでいるだけでも、
何してるんだろう?と思って寄ってきます。
これが読書習慣をつける第一歩です。
小学生くらいのお子さんなら、親が読書している姿を見せたり、子どもの趣味や興味をもっている内容が書かれている本を読んで『本からこんなことが分かったよ』と伝えてあげるのも効果的です。
本を読んだ方が良いと思う動機づけにもなるからです。
楽しく読み聞かせをする
小さなお子さんは、文字が読めませんので、本を読むことができません。
そのため、読み聞かせをしてあげる必要があります。
そして、この読み聞かせをどうやるのかが、読書習慣をつけるか否かの分かれ道になります。
先ほども言いましたが、読書の習慣をつけるためには、子どもに『読書は楽しい』と思ってもらう必要があります。
ですので、本を読み聞かせをするとき、暗い感じで読み聞かせをすると、子どもの認識は、本は楽しくないということになってしまいます。
ですので、読み聞かせをするときは、子どもが楽しいと思えるように明るく楽しくやりましょう。
読み聞かせが楽しいものだという経験をすれば、子どもは自然に自分で絵本を読みたいと思うはずです。
ただ、ここで1つだけ問題がでてきます。
それは、『小さいお子さんが絵本を勝手にめくってしまって、上手に読み聞かせができない』ことがあるということです。
この対処方法については、【解決】赤ちゃんが絵本を自分でめくる時の上手な読み聞かせの方法は?(別サイトに飛びます)に詳しく乗っておりますので、そちらをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
読書の効果、読書の習慣をつける方法、お分かりいただけましたでしょうか。
最後に、今日の記事の内容をまとめていきます。
幼児用の絵本であっても、日常会話やテレビよりも多くの言葉に触れることができ、脳にたくさんの刺激を与えることができます。
また、読書には、表現が豊かになる、読解力が上がる、学力が上がる、悩みを解消する力が育つ、社会性が育つなどの効果があるため、子どもの発達や成長にプラスの影響を与えることが分かりました。
読書習慣をつけるためには、子どもに読書を楽しいと思ってもらうことが大切です。そのためには、親が『読書は楽しいものだ』という姿勢を子どもに見せることから始めましょう。
親からたっぷりの愛情を受けられる家庭に生まれたクシュラさんは、絵本の力で見事に奇跡を起こしました。
でも私には、クシュラさんの身に起こったことが、どうしても奇跡だとは思えません。
クシュラさんに惜しまずに愛情を注げる父母と、絵本がもつ力を合わせれば、クシュラさんの身に起きたことは必然だったのではないかという思いがあるからです。
だから、私もクシュラさんの両親を見習って、たっぷりの愛情をあっくんに注いであげたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。